施設の従業員は看取りの経験(死亡に立ち会う経験)がない素人ですから、不安感が強いのは当然です。
経営者‘施設長などの代表者が、より良い将来性のある施設になることを望むのであれば、まず看取りの必要性を認め、介入する医療機関と相談し従業員とも話し合うことです。
實際にグループホームで不安だった看取りを経験し(寿命を迎えた利用者はもちろん、家族の施設への理解、医療機関関係者の関与などがありましたが)、従業員さんたちは自信が出来、その後施設のチームワークがよくなりました。短い期間でも住み慣れた場所で,慣れ親しんだ人たちに見守られて寿命をまっとうしていただくことは、何よりも良かったと感じたことでした(それまでの苦労が報われたと感じたのです)。
小人数の施設だけでなく、多くの従業員が関与する施設でも看取りを経験してもらうたびごとに、従業員同士の信頼感も出てきて、段々と選ばれる施設へと成長していきます。
その5: 看取りの話をすると、嫌がる施設があります:看取りをすることは経済的には当初の特養の場面でも検討しましたように不利です。従業員も嫌がり集まらないどころか、辞めることもあります。 経営が第一なのは当然です;入居時に看取りの話はなるべく避けられ、もちろん強調されるようなことはありません
ある施設で医療を担当していく上で家族との話し合いが大事と考え会合を設けました:施設責任者も同席してもらいました:その席上で施設のためにもなると判断し、看取りの話もしたわけです。入居時に最後はどうするのかについて施設と話してはいないようでした。当面の費用、介護、食事などの問題が大きいわけですから、話題は看取りまでたどり着きません。
しかし、私どもの経験不足・配慮不足でした; 面倒な話をしたと施設から嫌われ出入りが止められました。家族の中には話し合いを喜び賛同してくれる方も多かったようですが、つぶやき3で述べたように一旦入居すると移動は困難のようで、家族の希望は受け入れられません。このような私どもの経営にとっては失敗を経験した後も、懲りずにつぶやいています。「看取が施設の判断基準であると」