その1: 特養は最後の棲家として、経済的な面から希望が多い施設です。そこでは臨終の場面(看取り)が多いと思われています。だが、 数年間看取りケースがゼロという信じられない特養もあるのです;そこでは死亡は全て契約している病院にお願いしているわけです。経済面で両方に得があります(特養は費用・人件費節減、病院は収入増加)
時には施設との契約を理解していない病院の当直医が受け入れを拒否し、家族の怒りが爆発、特養と揉める場面も起こります。
特養建設時に作られた立派な霊安室は見事な物置に変更されて無駄になっているようです。
その2: 前回のつぶやきが「特養の経営陣&医療保険が介入できない特養の制度」について検討してみたい気持につながりました。
特養の大部分は社会福祉法人?が土地を提供し設立できます;数年前に利益が増加し「内部保留」が多いことが報道されました(上手に介護保険を利用:入居者が入院などの期間、空きベッドをショートステイに利用、死亡時に医師の介入を回避し契約病院に搬送)(配置医制度に甘え改善は望まない、常駐の看護師だけでは無理なこと多く外来受診の頻度が高い:外来受診が無理な老健との制度の差)
法律上は必要のない常勤医師を採用しているような{心ある特養}に入居できるのは、運次第であります。
日本医師会も特養での医師介入・医療保険介入には関心がなく、放置状態のようです。
老健に勤務したことはないが、病院の維持には両者の並立が望まれます(介護保険成立後、老健を並立することが、病院の経済を助けてきています。老健の設立には約10%の補助金もあり政治家の口利きも大きく関与します)
特養と老健についても、夫々の中身を理解することは施設選びにあたり大事なことであると感じました。
その3: 老人ホームを選ぶにあたり、まず費用を考えます:寿命の期限が分かりませんので各自の資金の余裕範囲での選択でしょう。地域により需要供給のバランスに差が激しくという地域差があります。費用で無理のない施設を選択しても、生涯住めるのか(看取り・受診・入院は)について、入居時に施設と詳しく話し合うことが大事です。一旦入居すると移動することはなかなか大変です(まして本人の希望は無視される場面が大きくなります:お世話する家族やケアマネも施設との間で面倒になることは、入居時と違いお世話したくないのが本音です。転居するのは大変ですから 施設の言い分が大きくなります(第三者の視点から見て、利用者の方が我慢することになります)
結論的には、施設の選択の一番大事なことは、「看取りをする意向があるかどうか」に尽きます(経営者が最後まで面倒見てくれるかどうかに尽きます)だから入居時に希望すれば死ぬまで面倒看てくれるかどうかの契約することが大事です。